没頭せよ！

久しぶりの読書感想。

８０冊目。

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)

ホリエモンのメッセージはいつも一貫している。

「没頭しろ！行動しろ！遊びまくれ！」

実際、彼はその通りに動いており、ツイッターのフォロワーは３２０万人を突破している。メルマガ、youtubeチャンネル、オンラインサロンもやってるし、トライアスロンよりもさらに過酷なアイアンマンレースにも出ちゃうし、r-1グランプリにもエントリー。先日は高校まで作ってしまった。まさに多動の人。エネルギッシュ。

で、そんな彼は常に読者に向けて行動を説くのだけれど、やっぱり多くの人は動かない。あの手この手で背中を押し、応援するけれど、それでも腰は重い。

一体何故こんなにも動けないんだろう。

その答えが、学校教育による「洗脳」にあったと。小さい頃から学校に通い、ルールを守ること、理不尽に耐えることを教えられ、欲望すること、没頭すること、バランスを欠くことを禁じられる。そんな中で育つと、右足でアクセルを踏んでいるのに、同時に左足でブレーキを踏んでいるような人材が生まれる。

その洗脳から自由になりませんか、という本。

国家は国民に、しっかり労働して子供を作り、税金を納めることを求めるけど、もう国家とかフィクションじゃないですか。明治維新の際に私たちは自分たちのことを「日本人」と捉えるようになり、そこからお国のためにあーだこーだが始まった。でも今や国家よりテクノロジー。海外に行くことは安く簡単になったし、インターネットのおかげで先進国ならば多少大変でも私たちは生活することができる。日本に縛られる必要ない。会社だって、別に所属しなくたって今は個人で稼いでいる人も沢山いる。選択肢はどんどん増えている。

今大切なのは、世間一般の成功を追い求めるのではなく、自分の幸福とは何かを知り、それぞれが追求していくことだと。

どんどん好きなことに「没頭」せよ。一発屋でも構わない。一発屋でいる間に得られるものを味わい尽くし、また次のスタートを切ればいい。肩書きは３つ。面白ければ面白いほどいい。大喜利感覚で自分をタグつけし、発信していこう。ワークライフバランスなんてくそったれ、仕事を遊びに、遊びを仕事に！

というわけで、ホリエモン節炸裂。彼に触れるとパーっと世界が広がる感覚を覚える。就活で疲弊したメンタルに気持ちがいい１冊。

以前読んだ対談で、ホリエモンはお節介だという指摘があったけれど、本当に彼はみんなに面白くイキイキして欲しいんではないかと。つまらないことで悩まずに、思い切り遊んで楽しく生きようメッセージがすごい。

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とは言ってもですね、私は就活を続けます。まずはそこから。

ただ、この本をドトールで読んでいたら、ちょっとビジネスの種を思いついた。そういう道だってあるんだということで、柔軟に生存できればと。