atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

タイのマッサージに通うたびに思うことがある

静かで充実したバンコクライフが終わりを告げようとしている。

 

すんごく地味な生活をしてきたけれど、終わりが見えてくると急に愛おしさが増す。そうだ、マッサージに行こう!ってことで行ってきた。

 

基本的にタイの古式マッサージは苦手。痛いんだもの。お金を払って痛みを買うなんて馬鹿げている。でも、人によっては痛くないこともあるし、60分全編痛いわけでもない。ということで、タイに来るたび必ず1回は行っている。

 

今回は、フットマッサージをお願いした。

 

お店は特に有名でもなんでもない、宿の近所にあるマッサージ屋。お客さんは誰もいない。中年の女性が無表情で相手してくれた。

 

最初は、温かいお湯で足を洗ってもらう。気持ちがいい。音楽も癒し系で、アロマの匂いもあっていい感じだ。

 

次に、足の裏をマッサージしてもらう。おおおお、痛くない!気持ちがいい!もっとやってください!

 

そして、ふくらはぎ。これも気持ちがいい。やった、大当たりを引いたみたいだ!去年のクリスマスから毎日ジムに通って汗を流しているので、足に疲労も溜まっている。それもあってか本当に快楽。あーありがたい。最高だよタイマッサージ!

 

ところが、事件は起きた。なんと、ふくらはぎを横から肘でグリグリし始めたのである。これはかなり痛かった。お願いだからお肉を剥がさないでくれ!って思った。

 

そうなんだよ、タイの古式マッサージを受けると、まるで自分がケンタッキーフライドチキンであるかのような感覚を覚える。

 

「人間といえど、所詮は骨と肉にすぎない。」

 

そんなメッセージをビシビシと感じる。で、笑けてくる。そっか、たかが骨と肉に過ぎないのか。骨と肉でしかないくせに、グダグダ悩むな人類よ。

 

そのターンが終わったらあとは肩や背中をマッサージしてもらい、最後はあったかい甘めのティーをいただいてぽっかぽか。満足です。

 

店を出ると、身体がシャッキリしている。視界もぴしっとしている。マッサージを受ける前と全然違う。すごい。そして気のせいか、汗の量が増えた気がする。代謝が良くなったのだろうか。これってマッサージ効果でもあるけれど、痛みの効用のような気もする。ピリッとした痛みによって、普段眠っている何かが目覚めているのではないか。

 

痛みにも価値があるのかもしれない。以前よりもタイマッサージが好きになった。明日も行こうと思う。