atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

久しぶりに岡本太郎に触れて心の垢が落ちた

表参道にある岡本太郎記念館に行ってきた。

f:id:atoiuma:20190325052106j:plain

太郎はここで84歳で亡くなるまで絵を描き、生活をした。

f:id:atoiuma:20190325052053j:plain

漢字で書くと平凡だけどアルファベットだとかっこいい。TARO。

 

f:id:atoiuma:20190325053207j:plain

こういう小さいところにアートがあるの好き。

 

f:id:atoiuma:20190325053244j:plain

f:id:atoiuma:20190325053256j:plain

たくさんの筆、たくさんのキャンバス。

 

f:id:atoiuma:20190325053315j:plain

f:id:atoiuma:20190325053325j:plain

太郎さん、ピアノまで引くんだからかっこいい。約10年ほど生活をしたパリで習得したらしい。

f:id:atoiuma:20190325053433j:plain

太郎と敏子さん。太郎もすごいが、敏子さんもぶっ飛んでいる人。太郎の偉大さがよく語られるけれど、それは敏子さんがいてこそ。優秀な秘書であり編集者であり、何より一番のファンだった。イチローも太郎も、支えてくれる人がいたことは大きいんだろうな。

www.youtube.com

 

f:id:atoiuma:20190325053334j:plain

原色を使った太郎らしい作品。エネルギーを感じる。

 

f:id:atoiuma:20190325053354j:plain

あまりにも有名な太陽の塔。改めて、変な作品だなあ。でもすごく好きだ。今大阪にある太陽の塔は、中に入ることができるらしい。行ってみたい。

 

f:id:atoiuma:20190325053404j:plain

岡本太郎の作品は、顔がテーマな気がする。そしてそれはどれもマンガチック。父親が漫画家だったことと関係があるのだろうか。

 

外庭にも多くの作品がある。

f:id:atoiuma:20190325053456j:plain

f:id:atoiuma:20190325053443j:plain

f:id:atoiuma:20190325053522j:plain

坐ることを拒否する椅子。アイデアが面白い。もちろん座ってやった。

 

f:id:atoiuma:20190326070146j:plain

 わあ!2階から太陽の塔が覗いてる!

 

岡本太郎を知ったのは、彼の生誕100周年イベントだ。そこでたまたま手にした1冊の本から、ファンになった。エネルギーに満ち溢れ、残酷なまでに自分を追い込み、戦い続けた人。その上で、他者には愛があった人。

 

逆の価値を肯定するスタイルは、当時の私には衝撃的で、とても愉快になった記憶がある。

 

「歌は下手な方がむしろ面白い!音痴なんて気にするな、思い切り歌えばいいんだ!」

 

「絵は上手くある必要はない。いや、上手くあってはならない。人の目を気にするな。自分の目も気にしないで思うがままにやればいいんだよ」

 

そんなこと人生で一度も言われたことないし、美術の成績は散々でいつも授業が憂鬱だった。上手い下手だけで考えていたから、下手な自分は引っ込むしかなかった。それが、下手な方がいいんだ!なんて言われちゃったら、そりゃ楽しくなるよ。

 

本を読んだ後、いくつか油絵を描いてみた。もちろんやっぱりそれは「下手な」絵だったけれど、描いている私自身はすごく楽しかった。ああ、解放ってこういうことかと思った。

 

勝ち負け、上手か下手か、成功か失敗か、そういった物差しで私たちは物事を考えがち。それはそれで大事なことだし、実際太郎は上手いわけで。でも、そこに捉われて縮こまっているなら、そんなの捨てろよって。ただありのままにやればいいじゃないかと。ぶつかっていくんだと。

 

考えすぎて動けなくなったり、新しいことに挑むのが怖くなった時、太郎の言葉は響く。

 

余計な垢が落ちて、元気になった。また来よう。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)