就活が長期化してくると、学習性無力感に陥ったり、だるくなったり、もうどうでもいいやと匙を投げたくなってくる。そんな時に本棚から取り出した1冊。
ミッション、パッション、ハイテンション! 働く気持ちに火をつける (文春文庫)
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 文庫
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これ、むちゃくちゃ良かったですわ。読んでて力が湧いてきた。
何がいいって、やっぱり著者に共感できるからだろう。
著者は東大法学部を卒業し、大学院に進んだエリートだ。しかし、どれだけ論文を書いても世間から評価されず、32歳になるまで定職がなかった。奥さんも子供も2人いる状態で、だ。アパートを借りる時も定職がないから断られたりと苦労したらしい。価値があることだと信じて活動していても、全く世間に認められない状態はやはり精神衛生上良くなく、本人いはく、犯罪一歩手間のメンタリティだったと。
いやあ、わかるなあ。もちろん彼はエリートで、私は有象無象なので全く土台が違うのだけど、社会に否定されたり、認められない時期を長く過ごすことはしんどいことだ。私もなるべく楽しんだりユーモアに変換したりしているが、やはり疲れるし腹立つこともある。
そんな苦しみを、彼はパッションに変えた。passionの原義はsuffering、つまり苦しみで、そこから情熱は生まれるのだと。「不愉快な刺激」を燃料に変えて、どこまで爆発できるかが重要だと。
いつ本屋に行っても、必ず「齋藤孝」の名前を見るくらい、彼は大量の本を出版している。その凄まじい量の著作物がまさに彼の爆発であり、苦労した時代にたっぷり溜まった鬱憤は100歳になるまで尽きることはないらしい。すごいエネルギー源だ!
今自分が置かれている状況が状況だけに、内容がどんどん入ってきた。私もパッションを持ってドカンとぶつかっていくぞ!ミッションパッションハイテンション!
あれ、ちょっと待て。この本以前に読んだことがあるから、もしかして前にも感想を書いたのではと思って調べてみたら、あった。
ちょうど1年前に書いていた模様。明らかに内容が今回の記事よりも丁寧でわかりやすい。今回の記事、価値ないな。書く必要なかったわ。
まとめ
力が湧いてくる素晴らしい本。個人的に今年ナンバー1になるかもしれない。ぜひ、1年前に書いた記事を読んでみてください。