昨日少し書いたけれど、坂口恭平さんの個展にちょろっとお邪魔してきた。
19時クローズドで、18時30分過ぎに到着。ギリギリだ。汗をふきふき入館する。
玄関を入ると、いた。あの坂口恭平がいた。
「おう、こんばんは!来てくれてありがとう!じっくり見てって!」
あー懐かしい。これだよこれ。なんとも言えない軽やかさ。しっかり鬱明けしたようだ。
あたりを見回すと絵なんて一つも見当たらない。あるのは椅子や別の作品たち。あれれ、もしかしてもう全部絵が売れちゃったのかしら。すると、
「違う違う、奥にあるんだよ。そこから入っちゃって〜」と。
部屋の奥に行くと、彼の絵が大量に置かれており、多くの人が1枚1枚丁寧に眺めていた。思っていたよりずっとたくさんの人がいて驚いた。
しばらくすると坂口さんもやってきて、お得意のジョークだか実話だかわからないおもしろ話を始める。アップルのCM関連の話は笑った(本人がオフレコを希望していたのでここには書かない)。絵も感謝大セールで98パーセント引き、さらにタイムセールだ!とお祭り感満載。この人の高揚感は凄まじい。人を惹きつけるものがある。一方でうつ状態にもなるんだから振れ幅もまたすごいのだけれど。ほんと、芸術家って感じだ。
00:31~と00:48~にちょろっと出演している。
19時クローズドが近づくと、最後だからと弾き語りを始める。この人に触れていると、硬くなった自分が緩んでいく感覚を覚える。ぐにゃっと緩んで、なんだか生きてるって楽しいことだし、楽しんでいいんだよね!っていう気持ちになる。簡単にいうと、元気になる。
多くの人が生演奏に耳を傾ける中、19時前に建物を後にした。
本当に久しぶりに会ったけれど、元気そうで良かったし、ほんの数十分だったけれど元気をもらった。
彼の著書を読んでぶっ飛んで、「これはやるしかない!」ってことで実際に隅田川のエジソンに会いに行ったあの日々が懐かしい。これ面白いよ、おすすめ。行動力の大切さが良くわかる。
そういえば、こんなものもまだ持っている。ほんと、面白いことをやる人だ。
心が軽やかになった。いい夜でした。