atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

体調不良の中、はたらく細胞を観て

今週の初めくらいから体調が優れない。まあ風邪だろうなあと思っていたら、発熱。腹痛もひどく、痛みで眠れない日々が続いた。

 

これはちょっとまずいってことで医者にかかったら、溶連菌を疑われ、検査。結果は陰性だったけれど、それに近い症状が出ているとのことで、ちょっとめんどくさいことになっている。

 

病気って本当に良くない。何とかポジティブに対処しようとしているけど、本当にめんど臭いし、しんどい。

 

ふと、文筆家の池田晶子さんのエッセイで、「人間の体は自然そのものである」という話を思い出した。この体は私のものではなく、自然。コントロールはできない。心臓は勝手に動くし、胃は勝手に食べ物を消化する。良くできた自然のシステムの中で私たちは生きていると。

 

そのシステムが外部からの細菌侵入によって崩されて不調が発生しているわけだ。それに対して私ができるのは、せいぜい薬を飲むことと安静にしていることくらい。無力感。これからどんどん歳をとっていくとこういうシーンが増えていくんだろうなあ。嫌だなあ。でもそれが「自然」だからしょうがない。犬も猫も植物もみんな生まれて老いて死ぬわけだし。

 

ってなことをぼーっと考えているところに、ネットフリックスで面白いアニメを見つけた。「はたらく細胞」というタイトル。人間の体の中が舞台で、白血球や赤血球などがキャラクターとなって物語が展開されていく。

hataraku-saibou.com

 

これがすごい楽しい。一気に観てしまった。マクロファージやNK細胞、出血性ショックにキラーT細胞など多くのことを楽しみながら学べた。面白い。人体の仕組み、面白い!そして血小板可愛い!これ、医療関係で働きたい学生さんとか読むと楽しく基礎知識が学べていいと思う。

 

これを観ると、熱が上がってきても「よし、白血球さん、頑張ってくれよ!」なんて頭の中で想像してニヤニヤしたりできるようになる。そういうのって地味に重要だと思う。

 

それにしても、21世紀の人類はips細胞とかやってるわけだけど、すごいねほんと。もともと私たちはお猿さんだったわけで、何も知らないし、知恵もなかった。そこからここまで来る間に一体どれだけの解剖、観察、実験が必要だったのだろう。研究結果を口伝したり紙に残したりして蓄積し、巨人の肩に乗っかりながら人類を前進させる。その作業が延々と繰り返される中で、人間はここまで発達してきた。人類よ、素晴らしい!本当に感動的だ。自然、良く出来てる!誰が作ったんだか知らないけど、いやあ面白いわこの世の理。

 

こういう考え方をしていくと、いろんなものに感謝できるようになってくる。今があるのは過去のおかげなのだと。過去には気が遠くなるくらいの年月があって、人間が生まれ、死んだ。その蓄積の上に今がある。薬だって多くの治験ボランティアの人の協力があって安全だと証明されたからこそ世に出回るわけで。

 

普段はこんなこと考えない。やはり体調不良モードはしんどくて生き死にについて考えちゃったり健康のありがたみを痛感したりするから別思考になる。それはそれで面白いので楽しむことにする。

 

でも早く健康になりたい。元気になったらきっと忘れちゃうんだろうなあ。。。